【9月10日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2017)は9日、第3節が行われ、ニュージーランドは39-22でアルゼンチンから逆転勝利を収めた。

 前半を15-16でリードされて折り返すと、さらに2本のペナルティーを許して7点を追い掛けていたオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、後半10分にバエア・フィフィタ(Vaea Fifita)がサンティアゴ・コルデロ(Santiago Cordero)を振り切る約50メートルのダッシュからトライを決めた。

 その後、オールブラックスはフィフィタのトライを含め24点を挙げる間に失点を0に抑え、開幕3連勝を飾った。

 オールブラックスのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は試合を前に、フィフィタを「本物のフィジカル・ビースト」と称していたが、25歳のフィフィタは身長196センチ、体重113キロの体躯を駆使してアルゼンチンを粉砕し、指揮官の期待に応えた。

 ハンセンHCは、わずか2度目のテストマッチ出場となったフィフィタには伸び代があると語った。

「彼は完成された選手だとは思わない。まだまだ先がある。タンクの中身は詰まっているから、われわれの仕事はそれを出すことであり、彼の仕事はラグビーの腕に磨きを掛けて、潜在能力を発揮することだ」

 一方でオーストラリアは10点のリードをふいにし、逆襲をみせた南アフリカと23-23で引き分けた。

 スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)は後半序盤に10-20とリードされながらも一時は23-20と試合をひっくり返したが、残り約10分でワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)はバーナード・フォーリー(Bernard Foley)が同点に追い付くペナルティーキックを蹴り込んだ。

 この引き分けで南アフリカは今年行われたテストマッチ6戦での無敗記録を継続。片や開幕2試合でオールブラックスに連敗喫したワラビーズは、勝ち点を3に伸ばした。

 両国による84回目のテストマッチでの引き分けは、2001年以来2度目となった。(c)AFP