【9月8日 AFP】ミャンマー西部でイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の武装集団と治安部隊の戦闘が続いている問題で、国連(UN)の特別報告者は8日、武力衝突による死者が、同国政府が推定している2倍以上の1000人を既に超えている可能性があると懸念を示した。

 ミャンマーの人権状況を担当する国連特別報告者の李亮喜(イ・ヤンヒ、Yanghee Lee)氏によると、目撃者の証言などを踏まえると「おそらく1000人以上がすでに死亡」しており、その大半はロヒンギャの可能性が高いという。

 また国連は8日、衝突の中心地であるラカイン(Rakhine)州から避難し、隣国バングラデシュへと入国したロヒンギャを中心とする人々が、ここ2週間で約27万人となったことを明らかにした。

 前日の発表ではバングラデシュに避難した人々の数を16万4000人としていたが、国連は一晩で数字が急増した理由について、それまでは含まれていなかった地域を徹底して調査した結果だとしている。(c)AFP