【9月14日 CNS】「天下第一の泉」とたたえられる中国・山東省(Shandong)済南市(Jinan)にあるホウ突泉(Baotu Spring)は6日、2003年9月6日より湧出が継続して確認されるようになって14周年を迎えた。この日の水位は、28.36メートル。最近の雨続きで泉の水位が尻上がりに高くなって、ホウ突泉の3つの湧出口からは勢いよく水が噴出していた。  

 済南市は古くから「泉城」と称され、同市周辺には72か所の泉があり、湧出状況は山東省周辺の大地や気候、環境に左右されるとみられている。そのなかでも、ホウ突泉は清朝の乾隆帝(Emperor Qianlong)が「天下第一の泉」と称賛したことで知られる。

 1976年3月30日に湧き水が止まって以降、最長で926日間も止まるなど断続的に湧出が止まっていた。そして2003年9月6日、548日ぶりに再び水が湧き出し、今日に至っている。76年以降の40年間では、最も長い間継続して湧出している。

 このほど開催された国際泉水文化景観都市連盟の談話会上で、山東省委員会副書記で済南市委員会の王文涛(Wang Wentao)書記は、「『済南の泉・街文化景観』を世界文化遺産登録に向けて積極的に進めているところだ」と述べた。

 また王書記は、「街中に泉があり、せせらぎの音はまるで楽しい歌を歌っているようだ。水は神秘さや富、交流を代表するものだ。泉があるこの街は大自然に恵まれ、水の生態や文化、科学技術と水の文明で構成され、独特の風格を備えている。連盟は泉を触媒として、都市間での対話と交流や商談を進め、互いに恵みをもたらすこれらのプラットフォームを構築し、泉文化の継承と水の生態を守って行きたい」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News