【9月8日 AFP】シリアで同国政府軍と大規模なイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦を展開しているロシアは8日、東部デリゾール(Deir Ezzor)近郊への空爆で、IS の「戦争相」を含む、同組織の最高司令官ら数人を殺害したとの声明を発表した。

 ロシア国防省はフェイスブック(Facebook)上に、「デリゾール近郊でロシア空軍が実施した空爆により、(ISの)戦闘司令部と情報施設が破壊され、約40人の戦闘員が死亡した」との声明を発表した。

 同省はさらに、「確認された情報によると、死亡した戦闘員の中には「デリゾールの首長」と呼ばれ、ティラド・ジャルバ(Tirad al-Jarba)の名でも知られている、アブ・ムハンマド・シマリ(Abu Muhammad al-Shimali)容疑者を含む、有力な司令官4人もいた」と述べた。

 また、タジキスタン人でISの「戦争相」として知られるグルムロド・ハリモフ(Gulmorod Khalimov)元大佐も「致命傷」を負ったという。ハリモフ元大佐は2015年にISに参加し、同組織の「戦争大臣」として知られていた。同元大佐は、タジキスタン内務省傘下の警察の特殊作戦部隊を率いていたが、2015年にISに参加したとみられている。

 ロシアの支援を受けたシリア政府軍は5日、長い間続いていたISによるデリゾールの包囲を突破した。(c)AFP