【9月8日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のマリオ・ケンペス(Mario Kempes)氏が7日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)出場へ向けて低調なパフォーマンスが続いている同国代表の選手は、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)で快進撃を続ける同胞ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)のように、勇気をもって戦う必要があると檄(げき)を飛ばした。

 1978年W杯優勝メンバーで、引退後は解説者を務めているケンぺス氏は、「もし代表にデルポ(デルポトロの愛称)のようなハートを持った選手が2、3人いれば、われわれはこれほど多くの問題を抱えていなかっただろうし、ここまで批判されることもなかっただろう」と語った。

 ホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督率いるアルゼンチン代表の不振には、同国メディアから強烈な批判の声が上がっている。直近の南米予選では、最下位ベネズエラ相手に1-1で引き分け、来年のW杯出場へ向けて窮地に立たされている。

 そうした母国のサッカー代表とは対照的に、デルポトロは熱を出しながらも、現在開催中の全米オープン4回戦で強豪ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に逆転勝ち。準々決勝ではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)も撃破し、アルゼンチンの誇りとなっている。

 世界ランキング28位のデルポトロは8日、準決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する。(c)AFP