【9月7日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア最終予選で見せた韓国代表のふがいないパフォーマンスに母国ファンの期待が低下する中、同国代表の申台龍(Tae-Yong Shin、シン・テヨン)監督は、9大会連続の出場となる本大会では強さを示すと断言した。

 2002年の日韓大会で4強入りを果たしている韓国は、5日のウズベキスタン戦をスコアレスドローに持ち込み2018年大会の切符を手に入れたが、予選では浮き沈みの激しいパフォーマンスを露呈してサポーターから不信感を買っている。

 解任されたウリ・シュティーリケ(Uli Stielike)前監督に代わり今年7月に代表指揮官に就任した申台龍監督は、自身が好む「攻撃的な」サッカーをするチームを形成する時間が十分にとれなかったとし、敵地タシケント(Tashkent)での試合後、「世界はW杯で韓国がいかに強いか目撃することになるだろう」と語った。

 5日の試合で終盤にいくつものチャンスをつかみながらも0-0の引き分けに終わった韓国は、ウズベキスタンが予選敗退を喫して打ちのめされる中、グループAの2位が確定してW杯の出場権を手にした。

 それでも韓国ファンは、最終予選で中国やカタールにまさかの敗戦を喫するなど苦戦を強いられたことに複雑な思いを抱いており、韓国のポータルサイト運営会社ネイバー(Naver)のSNSでは、「混乱している。チームがW杯に進出したのに、なぜ自分は喜ばずに怒っているのか?」とする投稿があった。

 さらに、精彩を欠いたウズベキスタン戦についても、観戦中に「水で洗っていない100個のサツマイモを一度に食べたような息苦しさだった」とするコメントが上がっていたほか、「グループステージで敗退するのに、W杯まで応援に行かなければならないのか?」、「他のチームはこう祈っているだろう。『どうか、本大会で韓国と当たりますように』」という投稿が見られた。

 一方、韓国が負けていれば総額9500万ドル(約104億円)に上る2018年ロシア大会の放映権料が大損失を被ることになる地元テレビ局や大韓サッカー協会(KFA)は、一斉に胸をなでおろしている。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、韓国が出場権を逃していた場合、KFAはさらに数千万ドルに上るスポンサーとの契約を失うことになっていたと伝えられた。(c)AFP