【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は5日、女子シングルス準々決勝が行われ、地元米国のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)は見事に4強入りを果たしたが、試合後には在籍する大学で落第の危機に直面していると悲鳴を上げた。

 一時は左足のけがで11か月にわたり実戦を離れていたスティーブンズはこの日、大会第16シードのアナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)から6-3、3-6、7-6(7-4)でフルセット勝ちを飾った。

 女子テニス協会(WTA)のプログラムを通じ、インディアナ大学イースト校(Indiana University East)で学んでいる世界83位のスティーブンズは、「ここにいるがゆえに3週間くらい何も提出できていないし、前期の単位を落としそう」と話し、四大大会(グランドスラム)で成功を収めながらも「もう一方の人生は本当に大変なことになっている」と悲鳴を上げた。

「12月14日に卒業する予定だけど、ここにい続けることになれば、おそらく無理だと思う」

 それでも大学の単位と引き換えに、グランドスラム初タイトルをつかむチャンスを手放すわけにはいかないスティーブンズは、「テニスをするのは本当に大好き。スポーツをプレーして、生計をたてられているのはラッキーだと思う」と続けた。

「テニスから離れたときは、もちろんオフの時間を楽しんでいたけど、いざコートに戻ってきたら『ここが私のいたい場所だ。これこそ私が愛することなんだ』と思った。ちょっと自分でも驚きだったわ」

 復帰後に出場したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)と、続くシティ・オープン(Citi Open 2017)では初戦敗退を喫したスティーブンズだが、今大会の前哨戦となったロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)とウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)ではベスト4に進出している。(c)AFP/Jim SLATER