■ついに太陽系の外へ

 ボイジャー1号はこれまでに造られたどの宇宙船よりも最遠の地へ到達し、2012年8月には地球から約210億キロ離れた太陽系外の星間空間に突入。また史上初めて木星・土星・天王星・海王星という4惑星すべてのそばを航行したボイジャー2号も、1号同様いずれ太陽系外に飛び出す見通しだ。

 プルトニウムの原子力電池を動力源としている両機は、電池の寿命が尽きるまで航行し、その後は天の川銀河(Milky Way Galaxy)の中心で周回を続けることになる。

 プロジェクトに関わった米カリフォルニア工科大学(Caltech)のアラン・カミングス(Alan Cummings)上級科学研究員によると、カメラはずっと以前に機能を停止したものの、5つほどの機器は引き続き情報を収集しているという。

 ボイジャーからは今なお日報が届いており、研究者らは今後さらに10年前後はデータが得られるのではと期待している。(c)AFP/ Kerry SHERIDAN