【9月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は3日、同日行われた17F1第13戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2017)決勝で、スチュワードがレースを厳密に見守らずに「ハイネケン(Heineken)を飲んでいた」と怒りをあらわにした。

 総合タイトルを2度獲得しているアロンソは、2番目のシケインをショートカットしたルノー(Renault)のジョリオン・パーマー(Jolyon Palmer)にポジションを奪われた件について、スチュワードがイタリアGPのスポンサーであるハイネケン社から提供されたビールを飲んで楽しんでいたのではないかと非難した。

 アロンソは、スチュワードがこの件に適切な反応を示さなかったとし、マクラーレンの無線に向けて激しい言葉を吐いた。この結果、パーマーは12位に浮上。シケインをショートカットした場合はポジションを譲るのが慣例だが、パーマーはそうはしなかった。

 スチュワードは最終的にこの件を確認して5秒のペナルティーを科し、パーマーはその後リタイアした。チームからパーマーのリタイアを知らされたアロンソは、「カルマ(報い)」だと応じた。

「シケインにやってきたとき、僕らはサイドバイサイドだった。ブレーキが遅れて、自分はシケインを通過したけれど、彼はショートカットして前に出た。通例ならどうなるかはルールで明らかだ。サイドバイサイドで1台はシケインを通り、もう1台がそうしなかったら、ポジションを譲り返す。でも今回は国際自動車連盟(FIA)はハイネケンを飲んでいたんだ」

「F1基準に合致していない。解釈の可能性もない。白か黒かだ」

 アロンソもまた、残り2周のところでギアボックスの問題によりリタイアしている。

 一方でパーマーは、この件についてアロンソを批判している。

「僕が先に(シケインに)入っていって、かなり遅れてブレーキした彼がコースから外れるよう仕向けたんだ。次のレースではこれが新たな論点になると確信している。フェルナンドはおかんむりだからね。でも僕は気にしないよ」 (c)AFP