【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は3日、女子シングルス4回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は7-5、4-6、2-6で大会第16シードのアナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)に敗れた。

 ドーピング違反による15か月間の資格停止処分以降では初の四大大会(グランドスラム)出場となった元世界ランク1位のシャラポワを破ったセバストワは次戦、ベスト4進出をかけて地元米国のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)と対戦する。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われた一戦では、2006年大会覇者シャラポワが倍の数のウイナーをたたき込んだが、アンフォーストエラーの数ではセバストワの14に対し、51と量産してしまった。

 グランドスラム通算5勝を誇る現在30歳のシャラポワは試合後「一週間を振り返ってみてハッピーだと言える。本当に最高の時間だった。今週から多くのことが得られると思う」と語った。

 昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)に陽性反応を示し、今年4月に復帰したばかりのシャラポワだったが、今大会初戦では世界2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を撃破するなど、自身の力が健在であることを証明した。

 処分後に行われた全仏オープンテニス(French Open 2017)ではワイルドカード(主催者推薦)を受けられず、続くウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は太もものけがで欠場していたシャラポワは、「出場するチャンスを与えていただいたことに感謝している。自分のベストを尽くしたし、その点については誇りに思う」と話した。

 また、次回発表のランキングでは、現在の146位から100位周辺まで上昇する見込みとなっているシャラポワは、右中指にできたまめは敗因にならなかったとした上で、「第1セット後はコートの中に入って攻撃的でいられなくなったと思う。少し下がってしまったことで、相手に時間を与え、より多くのボールを返したり、ポイントを支配させてしまった」と悔やんだ。

 一方、準々決勝へ駒を進め、前回大会で記録したグランドスラムにおける自己最高成績に並んだセバストワは試合後「彼女(シャラポワ)は第1セット、第2セットを通して信じられないようなプレーをしていたので、自分はすべてのボールを追いかけ、ファイトし続けなければならなかった」と振り返った。(c)AFP/Jim SLATER