【9月3日 AFP】職務中に人種差別発言をし、懲戒免職処分を受けるはずだった米南部ジョージア(Georgia)州コブ(Cobb)郡の警部補が、退職することになった。地元メディアが報じた。

グレッグ・アボット(Greg Abbott)警部補は2016年7月、停車させた車の女性に対し、「我々は黒人しか殺さないから」と発言。地元テレビ局による開示請求を受けてこのたび公開されたパトカーの車載カメラ映像に、発言の一部始終が捉えられていた。

 映像によるとアボット警部補は、「警察官の動画をたくさん見てきた」ため手を動かしたくないという女性に対し、「あなたは黒人じゃない」「我々は黒人しか殺さない」から心配ないと発言している。

 コブ群警察のマイク・レジスター(Mike Register)署長は8月31日、記者会見を行い、「どのような状況であってもこうした発言は不適切であり許しがたい」として、アボット警部補を懲戒免職処分にすると明らかにした。

 しかし、現地ニュースサイトのアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal-Constitution)によると、警部補は群当局に退職する意向を伝えてきたという。(c)AFP