【9月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は1日、チームが不発のホンダ(Honda)のエンジンを見限らなければチームを去ると語ったという報道を、否定した。

 パワーユニットの交換のため、3日に決勝が行われる第13戦のイタリアGP(Italian Grand Prix 2017)で35グリッドの降格処分を受けたアロンソは、落胆が重なってはいるものの、そういった報道は「全くもってでたらめ」だとコメントした。

 この日行われたフリー走行2回目で、チームメートのストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)につぐ8番手につけたアロンソは、明るく、チームの今後についてときの声を上げた。

 ホンダが残留すればチームを去ると語ったとの報道について問われたアロンソは「全くもってでたらめだ、今週自分もそれを読んだ。全く何も決断してはいないし、それ以上に僕はチームよりも大きな存在ではない」とコメントした。

「マクラーレンには1000人がいる。ホンダは選手権のために働いているけれど、良い方向に進められていないのが現状だと分かっている。3年目で十分に戦えてはいないし、誰もがその状況を変えたがっている」

「でも自分は1000人のうちの一人で、もしかしたら重要度は一番低いかもしれない。もしここにいなければ、他の所に行こうとするだろう」

「でも、マクラーレンにとっては状況を改善することは重要なことだ。史上2位の成績を挙げているチームなんだ。だから、僕らマクラーレンは、全員が競争力を持つことを求めている」

 マクラーレンは、今後のパワーユニット選択について思案を重ねており、新パートナーの候補にはルノー(Renault)の名前が挙がっている。

 戦える状況になればマクラーレンに残留するとしているアロンソは、チームがホンダの経験を生かして大きな進歩を遂げられれば、再び王者に返り咲くだけの可能性を秘めていると考えている。

「チームの見込みや状況を見なければならない。どんな開発をしているか、マクラーレンだけではなく、日本でも詳細に見ていく必要もあるかもしれない」

「ここにいられてとても満足しているし、選手権を勝てるだけのパッケージを持てると信じている。どうなるか、見てみようじゃないか」 (c)AFP