【9月2日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は1日、第13ステージ(コインからトマレス、198.4キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)が今大会3度目のステージ優勝を果たし、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は安全運転で総合首位を維持した。

 トレンティンは得意のスプリントステージでまたも圧倒的な強さを発揮し、 チームスカイのジャンニ・モスコン(Gianni Moscon、イタリア)、チームサンウェブ(Team Sunweb)のセーアン・クラーウアナスン(Soren Kragh Andersen、デンマーク)を抑え、4時間25分13秒でフィニッシュした。

 第4ステージと第10ステージに続く勝利で、チームに今大会5勝目をもたらしたトレンティンは、「驚いている。今レースには自信があったけれど、ここまでは予想していなかった。チームにとってブエルタはまだ終わっていない。もっと勝ってみせる」とコメントした。

 一方、フルームは前日の第12ステージで技術的なトラブルに見舞われ、レース終盤の転倒でリードを失ったものの、今レースでは警戒を怠らずにメイン集団の前方につけ、7位でフィニッシュした。

 今年のツール・ド・フランス(2017 Tour de France)で通算4度目の総合優勝を果たし、同じ年にブエルタとの二冠を達成する史上3人目のライダーを目指しているフルームは、総合2位につけるバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)との59秒差を保っている。

 フルームは「今年のブエルタでは何が起きるのか、予測がとても難しい。昨日のようなことがあると、あっという間に状況は変わってしまう」とすると、「明日のゴールはかなりの急勾配になる。アルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)やヴィンセンツォ・ニバリのような選手がタイムを稼ぎにくるはず。彼らは積極的に攻めてくるだろう」と語った。

 3日に行われる第15ステージもシエラネバダ(Sierra Nevada)の高い峠が待ち受けており、フルームは3度の総合2位に終わっているブエルタで自身初の総合優勝に向けて、この週末は勝負を決することになると予測している。

「日曜日のステージには、2500メートルを超すシエラネバダの厳しい峠が待ち受けている。タフな週末になることは確実だ。次の2ステージでは、タイム差が大きく開くことになるだろう」 (c)AFP