【8月31日 AFP】北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射して緊張が高まる中、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は米国に対し、北朝鮮に向けた軍事力の行使に踏み切らないよう自制を促した。

 ロシア外務省によると、ラブロフ外相は30日遅くにレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官と電話で会談。その際、「予測不可能な事態を招きかねない、いかなる軍事措置も自制する必要があると強調した」という。

 ラブロフ外相は、ミサイルを発射した北朝鮮が国連(UN)の決議への「重大な違反」を犯したと強く非難した一方で、北朝鮮への制裁強化の動きは「逆効果で危険」という見方を示したという。

 北朝鮮は29日、中距離弾道ミサイルの火星12(Hwasong 12)を発射し、同ミサイルは日本上空を通過。これを受けてドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は「すべての選択肢」がテーブルの上にあると述べ、先制攻撃も辞さない構えを示していた。(c)AFP