【8月30日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は29日、第10ステージ(カラバカ・アニョ・フビラル2017からエルポソ・アリメンタシオン、164.8キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)がステージを制し、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は総合首位を守った。

 今大会は第4ステージでも勝利したトレンティンは、15人以上の逃げ集団を引き離すと、ゴール前ではモビスター・チーム(Movistar Team)のホセ・ホアキン・ロハス(Jose Joaquin Rojas、スペイン)とのスプリント勝負を余裕をもって制した。

 ポイント賞のマイヨ・プントス(グリーンジャージー)を取り戻したトレンティンは、このステージを取ることを狙っていたと話した。

「この勝利がどうしても欲しかった。このステージについてはずっと前から考えていたんだ。上りは厄介だけど一定してるし、何とかできない坂じゃなかったからね」

 トレンティンが今大会ステージ2勝目を挙げたのに合わせて、第2ステージをイブ・ランパルト(Yves Lampaert、ベルギー)、第8ステージをジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)が制しているクイックステップは、これで合計ステージ4勝を挙げている。

 ロハスとともに地元の期待を背負ったカハルラル・セグロスエレヘアー(Caja Rural-Seguros RGA)のハイメ・ロソン(Jaime Roson)が3位に入った。

 総合勢では、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のニコラス・ロッシュ(Nicolas Roche、アイルランド)が実りある一日を過ごした。ロッシュはゴールまでの下り坂で果敢に攻め、フルームと36秒差の総合3位に浮上した。

 同じくオリカ・スコット(Orica-Scott)のエステバン・チャベス(Esteban Chaves、コロンビア)が、史上3人目となるツール・ド・フランス(Tour de France)とブエルタの同一年2冠を目指すフルームと36秒差の総合2位をキープしている。(c)AFP