【8月30日 AFP】英国のダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)死去から31日でちょうど20年となる。これまで、公の場では沈黙を守ってきた息子のウィリアム王子(Prince William、35)とヘンリー王子(Prince Harry、32)だが、最近は20年前の事故死についてその胸の内を明かし、そして母のレガシーを守るべく動いている。

 ダイアナ元皇太子妃は1997年8月31日、仏パリ(Paris)で起きた自動車事故で死亡した。事故当時、ウィリアム王子は15歳、ヘンリー王子は12歳とまだあどけなさの残る少年だった。

 母親の死の影響がどれだけ深いものだったのかを2人が語り始めたのはつい最近になってからだ。その内容は、母親自身やその人生について、さらには元妃が掲げた理念、そして2人への影響など多岐にわたる。

 ウィリアム王子は、「20年が経過して、自分もヘンリーも、母についてもう少し話すのにはいいタイミングだと感じている。今後、母についてこのように率直に、あるいは公式に語ることはないと思う」と語っている。

 2人は今年、英国のテレビ局ITVが放送した90分番組「ダイアナ、私たちの母:彼女の人生と伝説(Diana, Our mother: her Life and Legacy)」に出演。その中でヘンリー王子は、「僕たちが彼女のことを母親として語るのはこれが初めてだ。このことに触れるのは、これまで少しきつかった。これは間違いない。今もそう」と語った。

 最近になってヘンリー王子は、抑えていた感情との折り合いで苦しみ、ここ数年はカウンセリングなどを通じて救いを求めてきたことを打ち明けている。