【8月28日 AFP】米カリフォルニア(California)州バークレー(Berkeley)で27日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の支持派が計画した集会に対抗して市民ら数千人が集結し、一部が衝突する騒ぎとなり、十数人超が身柄を拘束された。警察当局が明らかにした。

 当初、抗議活動は平和裏に行われていたが、27日午後0時(日本時間28日午前4時)頃に黒い服を身にまとった極左活動家数百人が警察のバリケードを越え、現場に現れた少数の右派支持者と小競り合いを起こした。トランプ支持派による集会は、暴力的な衝突への懸念から中止されていた。

 数で圧倒する対抗デモの参加者は、トランプ支持派を取り囲み「トランプにノーを。KKK(クー・クラックス・クラン)にノーを。ファシストの米国にノーを」「ナチスは帰れ」と叫んだ。

 警察当局は顔を隠していた参加者らを現場から連れ出し、14人の身柄を拘束したという。その多くは、禁止されていたマスクの着用、棒など凶器になり得るものを所持していたためとされる。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によると、暴動鎮圧用の装備を身に着けた警察が、バリケードを突破しようとしたデモ参加者1人に対してゴム弾を発射。一方、発煙筒をたく参加者もいたという。

 警察によると、ピーク時には4000人もの人が現場に集まっていたが、27日午後3時半までにはほとんど解散させられたという。(c)AFP