【8月28日 AFP】オーストリアのアルプス(Alps)で27日、登山中の事故によりドイツ人5人が死亡、1人が重傷を負った。救助隊が明らかにした。

 現場はオーストリア中部ザルツブルク(Salzburg)から約80キロメートル南にあるマンルカルシャルテ(Mannlkarscharte)峠付近。氷河の標高3000メートル地点を登っていた途中、グループの1人が足を滑らせ、ロープが緩んだ。

 地元山岳救助隊の隊長によると、目撃者らはグループの2人が「アイスピックを使って滑落を防ごうとしたが、駄目だった」と説明しているという。

 現場にはヘリコプター5機が派遣された。生き延びた登山家1人は中部シュバルツァッハ(Schwarzach)にある病院に搬送されたが、重傷だという。

 犠牲者らの身元は現時点で確認されていない。

 オーストリア・アルプスでは今シーズンに入って最多の死者を出す事故となった。同地では毎年、夏に登山関連で数十人の死亡が報告されている。(c)AFP