【8月26日 AFP】24日に行われたデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)対ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)戦で、計3度発生した乱闘の最初の発端を作ったタイガースのミゲル・カブレラ(Miguel Cabrera)に、7試合の出場停止処分が科された。米大リーグ機構(MLB)が25日、発表した。

 カブレラはデトロイト(Detroit)で行われた一戦の6回裏に、ヤンキースのオースティン・ロマイン(Austin Romine)を小突き、数回パンチを浴びせ、この日初となるベンチ総出の大乱闘を引き起こした。

 MLBで競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ(Joe Torre)氏はまた、カブレラの他にヤンキースの捕手ゲーリー・サンチェス(Gary Sanchez)とタイガースの中継ぎ投手アレックス・ウィルソン(Alex Wilson)に対する4試合の出場停止処分も発表している。

 数発のパンチを見舞ったサンチェスは、「チームメートやチームを守るために出ていった。完全に収拾のつかない状況だった。とどのつまり、自分がしようとしたのは出ていって、自分のチームを守ることだった。自分を必要としてくれているのに、4試合でチームを助けることができないのは良い気分ではない」とコメントしている。

 ウィルソンは、両軍に警告が出ている中で、ヤンキースのトッド・フレイザー(Todd Frazier)に故意の死球を与えたとして処分を受けた。

 またロマインに対しては、カブレラを殴るなどした振る舞いに対し、2試合の出場停止が言い渡されている。これについてロマインは「自分を守るためだったと考えている。もちろん異議を申し立てる」としている。

 ウィルソンの投球により、タイガースのブラッド・オースマス(Brad Ausmus)監督には、1試合の出場停止と罰金が科された。

 タイガースでは出場停止処分を受けた選手と指揮官に加えて遊撃手のホセ・イグレシアス(Jose Iglesias)に、ヤンキースでも出場停止を受けた選手に加えて、ジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督とロビー・トムソン(Robby Thomson)コーチ、外野手のブレット・ガードナー(Brett Gardner)、中継ぎ投手のトミー・ケインリー(Tommy Kahnle)にそれぞれ罰金が科されている。

 また負傷しているヤンキースのギャレット・クーパー(Garrett Cooper)一塁手とクリント・フレイザー(Clint Frazier)外野手は、故障者リスト(DL)に入っているにもかかわらずフィールド内に入ったとして、こちらも罰金を受けている。(c)AFP