【8月26日 AFP】テニス、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は25日、女子シングルスのドローが発表され、ワイルドカード(主催者推薦)で出場するマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は、世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と1回戦でいきなり激突することになった。ドーピング違反による15か月間の出場停止処分から復帰したシャポワは、最近3か月で世界1位に上り詰める機会を3度ふいにしたハレプとの直接対決で6戦全勝を記録している。

 四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇るシャラポワは、2016年に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)のドーピング検査で禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)に陽性反応を示して2年間の出場停止処分を科されたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴して処分期間が短縮されていた。

 シャラポワは全仏オープンテニス(French Open 2017)でワールドカードが認められず、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は太ももの故障で欠場。全米オープンでは最近4年間で3度欠場しており、最後に出場した2014年大会は4回戦敗退に終わった。

 一方、ハレプは前週のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)決勝で、ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に敗れて世界ランキングのトップに立つことができなかった。

 ハレプはエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)との全仏オープン決勝と、ジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)とのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)準々決勝でセットを先取しながら試合に敗れ、世界1位に上り詰めるチャンスをつかみ損ねている。

 第7シードのコンタは、準々決勝でハレプと対戦する可能性がある。世界ランク1位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は、初戦の相手がマグダ・リネッテ(Magda Linette、ポーランド)に決まり、順調にいけば準々決勝で第8シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)と激突するとみられる。

 大会連覇を目指す第6シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は、1回戦で大坂なおみ(Naomi Osaka)と対戦し、順当に勝ち進めば準々決勝では第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が待ち受けている可能性がある。

 このほかでは、第3シードのムグルサと第5シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が準決勝で顔を合わせる可能性が高くなっている。ウォズニアッキは初戦で予選勝者を迎え撃ち、ムグルサはバーバラ・レプチェンコ(Varvara Lepchenko、米国)戦で大会の幕を開けることになった。

 大会終了後に世界1位になる可能性を持つ8人のうちの一人で、グランドスラム通算7勝を誇る第9シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、1回戦の相手が予選勝者のヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova、スロバキア)に決まった。37歳のヴィーナスはまた、4回戦でウォズニアッキと対戦する可能性がある。(c)AFP