【8月25日 AFPBB News】見た目や立ち振る舞い、内面を含めた「美しさ」を総合的に評価し、日本一の僧侶を決める「美坊主コンテスト2017」が24日、東京都江東区の東京ビッグサイト(Tokyo Big Sight)で開かれ、東京都豊島区の功徳院(Kudoku-in)の松本勇真(Yushin Matsumoto)住職(42)が優勝した。

 僧侶の存在を身近に感じてもらおうと始まった同コンテストは、今年で3回目。北海道から京都まで、30〜50代の男女5人の住職や神主が参加した。それぞれ自己PRの時間が設けられ、仏教の教えを説いたり、粥座(しゅくざ)や紙芝居を披露したりした。質疑応答では、来場者からお布施の金額や「IT葬儀」の是非などを尋ねられる場面も。

 会場を訪れた一般参加者の投票によって選ばれた松本住職は、「信じられない。皆さんに選んでいただき、うれしい」と笑顔。松本住職は高校卒業後、航空自衛隊に入ったが、心身症を患い1年後に辞めた。さらに、療養中に母親を不慮の事故で亡くした。法話では、親不孝を悔いて僧侶になることを決意した過去や、「故人を忘れないことこそが供養だ」と気付かされた出来事などを語った。「ただ自分が涙したことを皆さんに伝えた。それを皆さんが美しいと感じてくださったのだと思う」

 コンテストは葬儀や供養などに関する専門展示会「エンディング産業展(Life Ending Industry EXPO)2017」内で開かれた。(c)AFPBB News