「私は故郷にいる。三篇の小説を書いたが、『収穫』に見てもらいたい、と思っている」。程編集長によると、18日に莫氏からメールが来たという。程編集長は、「急いで読みました。久しぶりに莫言さんの新作を読んで、非常に興奮しました。読み終えた感想は、とても良い出来だと思った」。この3編の小説の題名は『故郷人事(訳:故郷の人とことがら)』という。三篇の小説に書かれている人物像は、いずれも生き生きとしている。

 小説の冒頭、莫氏はまず読者に向けた世間話から始める。前書きの中で、彼は「読者の皆さん、本当に申し訳ありませんが、私は長編小説『豊乳肥臀(日本語題・同)』、中編小説『透明的红萝卜(日本語題:透明な人参)』、短編小説『姑媽的宝刀(訳:おばさんの宝刀)』の中で、鍛冶炉と鍛冶屋の物語を描いた。筆を置いていた何年か後の小説の中でも、私はまた思わず鍛冶屋を書いてしまった……」と述べている。

「彼の故郷である山東省(Shandong)高密市(Gaomi)は、莫言さんにとって一番大切な創作の源泉。彼が書いた物語の多くは、故郷と関わっている。今回の作品も彼らしい作風になっている」と程編集長は言う。

 しかし同時に、いくつかの違いも見られるという。「たとえば、長い文章が少なくなった。言葉は非常にすっきりして正確で適切。従来の作品よりも、いくらか簡潔になっているようだ」

 莫氏が寄稿したことにより、雑誌『収穫』は緊急に調整を行った。「原稿を受け取った時は、すでに8月18日になっていました。私たちの刊行物は9月5日~10日の間に出さなければなりません。その時、ふと思いました。今年は『収穫』創刊60周年に当たり、しかも第5期は記念特集なんです。だから、私は莫言さんの小説は大きなプレゼントだと思って、すぐにその作品を第5期に滑り込ませました」

『収穫』第5期は9月中旬に発売予定という。(c)CNS/JCM/AFPBB News