【8月25日 CNS】中国・寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)西吉県(Xiji)白崖郷(Baiya)半子溝村(Banzigou)の138世帯577人が、干ばつなど自然環境が極めて厳しい黄土高原(Loess Plateau)に別れを告げ、寧夏回族自治区の省都・銀川市(Yinchuan)金鳳区(Jinfeng)潤豊村(Runfeng)へ第一陣として移住した。広くて明るい新居に入居したことで、天候に左右され、雨水を飲み、泥道を歩かなければならない生活は過去のものとなった。

 潤豊村の周囲の道路は舗装されており、家の中には水、電気、ガスが通っており、各部屋は独立して仕切られている。台所、トイレ、リビング、寝室など、動線を考えて配置されている。セントラルヒーティングやテレビなどもすべてそろう。寝室にはベッド、クローゼットなどの家具も用意されており、村人たちはカバン1つで入居できる。

  半子溝村は寧夏回族自治区南部の山岳地帯に位置し、貧困地区が集中している。土地も、村人たちが暮らしていくには過酷で、ほかの土地へ移住するしか貧困から脱出する方法はなかった。移住先となった潤豊村は、3万2000平方メートルの土地に家を建て、3300平方メートルを幼稚園、役所、医療機関などの公共施設に割り当てる。半子溝村の317世帯約1300人を何回かに分けて受け入れ、移住者には1人あたり約666平方メートルのかんがい地が割り当てられる。(c)CNS/JCM/AFPBB News