【8月27日 CNS】インドネシア・ジャカルタ(Jakarta)の在インドネシア中国大使館で21日、インドネシア人学生215人への「2017年度中国政府奨学金給付合格通知書」の授与式と、中国留学へ向けた送別会が行われた。

 中国の孫偉徳(Sun Weide)・在インドネシア臨時代理大使と、インドネシアの研究・技術・高等教育省(RISTEK-DIKTI)科学・技術・高等教育資源総局のナダ・マルスディ(Nada Marsudi)局長が出席した。また、留学生への合格通知書が周斌(Zhou Bin)文化参事官より授与された。

 あいさつした孫臨時代理大使は、「中国とインドネシアは、2015年に副総理級人文交流メカニズムを開始して以来、文化教育、科学研究技術などの領域でさらに協力できるようになった。両国の教育主管部門の相互訪問も頻繁に行われ、大学間の交流と提携の全面展開など、さらに多くの留学生がお互いの国で学習できるようになり、双方の相互理解と信頼関係が強化された。中国・インドネシア人文交流メカニズムにより、『中国・インドネシア高等教育学歴互認協議』が締結され、両国が留学生を送り出す好条件となり、留学生自身にとっても、卒業後に就職しやすくなった。現在、1万4000人のインドネシアの大学生が中国に留学している。留学先に選ぶ国としては、2番目に多い。また、中国からインドネシアへの留学生も年々増え続けている」と話した。

 中国政府給付奨学金には今年、インドネシアでは600人の学生が申請した。うち215人の学生に対し、学士、修士、博士と語学留学奨学金が支給される。留学期間は1年から4年、5年の学生も一部いる。今年の合格通知書を授与された学生は特に優秀で、半数以上がインドネシア大学(University of Indonesia)、バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung)、ガジャマダ大学(Universitas Gadjah Mada)などといった名門校の学生だ。

 留学生は、北京大学(Peking University)、清華大学(Tsinghua University)、厦門大学(Xiamen University)などの有名大学で学習する。内容は漢語教育、生物科学技術、医学、経済学、法学、管理学、文学、芸術など多岐にわたる。

 中国への留学経験について、インドネシア留華学生聯誼会の代表がスピーチ。「中国には、我々が学び、参考とすべきところがたくさんある。留学を通して、たくさんの経験を積むことができる。また、両国間には共通の話題も多く、中国人と交流し、距離を縮めることで友達にもなれるし、両国の友好関係にも貢献できる」などと語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News