【8月23日 AFP】退団を希望してクラブ内で孤立しているウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)にとって、移籍のタイムリミットが刻々と迫る中、同選手の保有権を持つドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、獲得を目指しているスペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に対して金銭面の譲歩は行わないと明言している。

 移籍金2億2200万ユーロ(約288億円)でフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の代役として、バルセロナはイングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)とデンベレの獲得を狙っている。

 デンベレはドルトムントと2021年まで契約を結び、リーグ1のレンヌ(Stade Rennes FC)から昨年1500万ユーロ(約19億円)で加入した20歳に対し、クラブは移籍金1億3000万ユーロ(約167億円)の値段をつけていると報じられている。ドルトムントはバルセロナからの獲得オファーをすでに一度断っており、これに不満を抱いて練習をボイコットしたデンベレには、無期限の謹慎処分が科されている。

 ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は「われわれには彼を手放す用意があり、求める条件も提示してある。それが満たされない場合、デンベレは残る。交渉はしない」と明言し、すべてはバルセロナ側次第だと見解を示した。

 バルセロナのジョセップ・セグラ(Josep Segura)ゼネラルマネジャー(GM)が先日、デンベレの加入は「近い」と話した際も、ヴェツケCEOはすぐに「状況は1ミリたりとも進んでいない」と反論していた。