【8月19日 AFP】自転車ロードレースのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は18日、優勝候補についていくことができなかった先月のツール・ド・フランス(2017 Tour de France)開催中に、引退の時が来たことを感じたと明かした。

 34歳のコンタドールは、19日にフランス・ニーム(Nimes)でのタイムトライアルで開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)で、自身最後のグランツール(三大ツール)に臨む。

 これまでにツール・ド・フランス(Tour de France)で2回、ジロ・デ・イタリアで2回、ブエルタで3回の総合優勝を飾る栄光のキャリアを過ごしてきたコンタドールは今月7日、今シーズンをもって引退する意向を表明した。

 コンタドールは今年のツールで総合9位に終わったが、これはデビューした2005年の31位を除いてはキャリア最低の結果だった。

 自身の引退についてコンタドールは「長らく考えていた重い決断だ。ツールが答えをくれるだろうと思っていた。ツールには最高の状態、理想の体重で臨んだ」とコメント。

 その時点でコンタドールは、現在所属するトレック・セガフレード(Trek Segafredo)と来年以降の契約延長について話し合いをしていた。

「決意は70パーセントまで固まっていたが、第9ステージの後にはっきりとした瞬間があった。あの日に最終的な答えが出た」

 これまでブエルタに4度出場しているコンタドールは、昨年大会では4位に終わり、初めて総合優勝を逃した。しかしながら、今年の大会ではその野心も限られている。

「すべてのレースで全力を尽くしたいと思っていることははっきりしている。これまで常にプロに徹してきたし、このスポーツで現役でいる限りはそうしていく。今回のブエルタは特別で、夢のような3週間になるだろう。こんな機会があってラッキーだ」 (c)AFP