【8月19日 AFP】キャリアを通じて故障や病気に悩まされた女子テニスのメラニー・ウダン(Melanie Oudin、米国)が18日、25歳の若さで現役引退を表明した。

 17歳で8強入りを果たした2009年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)で頭角を現したウダンは、これまでトップ15の選手を2度破ったほか、四大大会(グランドスラム)でマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)からも勝利を収める活躍をみせていた。

 しかし、ウダンはジュニアのトップからエリートレベルに移行して以降、度重なる健康問題に悩まされ続け、長い間パニック発作と誤診されていた不整脈のほか、筋力の低下、疲労、痛みを引き起こす横紋筋融解症などを患った。

 ウダンは自身のツイッター(Twitter)で声明を発表し、「私の夢は全米オープンのような世界最高のプロ大会でプレーすることでした。2008年にプロに転向してからの9年間は、幸運にもその夢をかなえることができました」と投稿した。

「残念ながら2012年の終わり以降は、ずっと健康問題やけがに悩まされ続けてきました。戦列を離れて復帰に向けて懸命に努力しても、また何かが起きることの連続でした。夢見てきた通りのキャリアではありませんでしたが、物事は計画通りにはいかないものです」

 2012年のエイゴン・クラシック(AEGON Classic Birmingham)でシングルス1勝を挙げているウダンは、2011年の全米オープンではジャック・ソック(Jack Sock、米国)と組んで混合ダブルスを制覇した。女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)では2009年から11年まで米代表としてプレーし、2010年には世界ランキングで自己最高の31位を記録した。(c)AFP