【8月18日 AFPBB News】(更新)鉄道模型が一堂に集まる国内最大級の祭典「国際鉄道模型コンベンション(International Railway Model Convention)」で18日、全長50メートルの直線線路で計測区間の通過スピードを競う「韋駄天(いだてん)!スピードコンテスト」が開かれた。時速約40キロメートル、実車換算で時速約3546キロメートルの速度を出し優勝した千葉県松戸市の自営業、江川芳章(Yoshiaki Egawa)さん(57)が、見事ギネス世界記録(Guinness World Records)を打ち立てた。

 前回の自由形部門でも優勝した江川さんは、今回の挑戦に向け、半年間ほとんどの週末を模型作りに費やした。リニアモーターカーの実験車両ML-500をモデルにした模型は、細部に至るまで全て手作り。自宅に本番と同距離を走行させる設備がないなか、レールからの集電方法など改良を重ねた。「自分のアイデアが、形になっているかが分かるのが醍醐味(だいごみ)。一日中パソコンやスマホの画面に向かう人は多いが、何も成果としては残らないと思う。手を動かせば、形になり残る。自分の一生の宝もの」

 2015年から始まった同コンテンストが、ギネス世界記録に挑戦したのは今年が初めて。9人の参加者がそれぞれ持ち寄った自慢の模型で競い合い、大人から子供まで多くの来場者が挑戦を見守った。(c)AFPBB News