【8月18日 AFPBB News】鉄道模型が一堂に集まる国内最大級の祭典「国際鉄道模型コンベンション(International Railway Model Convention)」が18日、東京都江東区の東京ビッグサイト(Tokyo Big Sight)で開幕した。ギネス世界記録(Guinness World Records)に挑むスピードコンテストのほか、精巧なジオラマや駅舎の展示やトークイベントが行われ、詰めかけた大勢の鉄道ファンの耳目を楽しませていた。

 今年で18回目を迎える同コンベンションは、150を超える企業や団体が出展しており、会期中に2万人の来場を見込んでいる。来場者はカメラを片手に出展者に質問するなど熱心に見て回り、模型工作教室は夏休み中の子どもたちでにぎわった。

 とりわけ人目を引いたのは、JR御茶ノ水駅と万世橋界隈の街並みを150分の1で再現した日本大学豊山中学校・高等学校鉄道部の展示。5年がかりで完成させた作品を前に、部長の平野大樹(Taiki Hirano)さん(18)は、「新入生には定規でひたすら線を引くスパルタ指導を行い、年齢も技量も違う25人をまとめて完成できた。称賛の言葉をいただき、部員も皆喜んでいる」と達成感をにじませていた。

 また、同コンベンション初の試みとして、全長50メートルの直線線路で計測区間の通過スピードをを競い合う「韋駄天(いだてん)!スピードコンテスト」を開催。9人の参加者がそれぞれ持ち寄った自慢の模型で競い合い、優勝した千葉県松戸市の自営業、江川芳章(Yoshiaki Egawa)さん(57)は、見事ギネス記録を打ち立てた。20日まで。(c)AFPBB News