【8月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は16日、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)との新たな契約の話し合いが停滞したままであることを認めた。

 ベンゲル監督のこの発言により、サンチェスのマンチェスター・シティ(Manchester City)行きのうわさが熱を帯びている。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)時代に現在シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の指導を受けたサンチェスは、現在腹部のけがで戦列を離れており、4-3で勝利したレスター・シティ(Leicester City)とのリーグ開幕戦に続き、19日のストーク・シティ(Stoke City)も欠場する見込みとなっている。


「彼(サンチェス)は契約最終年を迎える選手だ。交渉に進展はない。財務の面で理想的な状況ではないし、いくらかの犠牲を要することでもある」

「だがまず言っておきたいのは、契約最終年の選手が契約を必ずしも延長しないとは限らないということだ。まだ可能性はあるし、われわれはそれに向けて努める」

 契約延長に失敗した場合、サンチェスは今季終了後に移籍金なしで他のチームに移ることができる。

「それ(サンチェスのフリーでの放出)は一つの結末だ。残念ながら可能性はある。ピッチでの効果と財務面での利益を考えてわれわれは選択する必要がある。だが今回のケースでは、私は競技面での利益を最優先にするだろう」

 しかしベンゲル監督は、サンチェスとチェルシー(Chelsea)行きがうわさされるアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)はトランスファーリクエストを出していないとして、バルセロナ行きを志願しているリバプール(Liverpool FC)のフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)とは状況が異なるとしている。

「そうだ、そのこと(トランスファーリクエストが出ていないこと)についてはとても満足している。穏やかな雰囲気であることや、忠誠心を明確にするのは大切なことだ。半分は内側に入っていて、半分は外に出ている状況をつくらないことが重要だ。彼らは完全に内側にいる」(c)AFP