【8月17日 AFP】男子テニス、世界ランキング9位の錦織圭(Kei Nishikori)が、右手首の腱を断裂したとして、今季残る全大会を欠場することが明らかになった。16日、同選手のマネジメントチームが発表した。

 現在27歳の錦織はこの結果、2014年に準優勝、昨年はベスト4に進出するなど、四大大会(グランドスラム)で最も得意としてきた今月開幕の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)も見送らざるを得なくなった。

 今季絶望が決まったトップ10選手は錦織が3人目。グランドスラム通算12勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が肘のけが、昨年の全米覇者スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は膝のけがで、すでにシーズンに幕を下ろしていた。

 錦織のチームが公表した声明によると、けがをしたのは全米オープンへ向けた最後の前哨戦として今週行われているウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)の練習中で、計5人の専門家から診察を受けた末に、今シーズンを終了する決断を下したという。

 サーブを打った際に「ポン」という音が聞こえたという錦織は、現時点で手術は回避し、現在はギプスを装着。患部の腫れが引き次第、今後の方針を決定していくといい、声明では「来年へ向けてしっかりと準備していく」と述べられている。

 これで錦織は2017年シーズンを30勝13敗で終了。最高成績は、1月に行われたブリスベン国際(Brisbane International 2017)と2月のアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2017)における準優勝となった。

 グランドスラムでは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)が4回戦、全仏オープンテニス(French Open 2017)が準々決勝、ウィンブルドンは3回戦という結果を残した。

 今季最後の試合は、ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)にフルセット負けを喫した先週のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)2回戦となった。(c)AFP/Jim SLATER