【8月16日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が15日、「ハンディキャップ・インターナショナル(Handicap International)」の初代PR大使に就任し、スイスのジュネーブ(Geneva)で開かれた式典に出席した。

 フランスを席巻しているネイマール旋風が、この日はつかの間、隣国スイスにも上陸した。ハンディキャップ・インターナショナルは、障害のある人たちを支援する国際NGOで、ネイマールはそうした団体と関係を築けたことが人生の「かけがえない瞬間」になったと語った。

 式典はジュネーブの国連(UN)欧州本部前の広場で行われた。広場には、紛争地域で地雷によって脚を失った人たちを思って造られた彫刻作品「壊れた椅子(Broken Chair)」が20年前から設置されており、ネイマールがその巨大な椅子に上って出席者のいる方へボールを蹴り込むと、何本かは国連施設の門を越えていった。

 本部内で記者会見に臨んだネイマールは、大使として具体的に何をするかはまだ決まっていないと明かしたうえで、「良好な関係」を築ければと期待を口にした。

 ネイマールの役割について、ハンディキャップ・インターナショナルは「貧しい国で暮らす障害のある人々、そして自然災害や紛争の被害に遭った人々」の権利を主張することだと話している。

 2億2200万ユーロ(約288億円)というサッカー史上最高額でFCバルセロナ(FC Barcelona)からPSGに加入したネイマールは、13日に行われた新天地デビュー戦で早くもゴールを決め、絶賛されている。(c)AFP