【8月21日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)は20日、女子シングルス決勝が行われ、大会第4シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は6-1、6-0で第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を下し、今季2勝目となる優勝を飾った。

 試合時間わずか56分でハレプに圧勝し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)に続く栄冠に輝いたムグルサは、優勝賞金52万2450ドル(約5710万円)を獲得。28日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)の優勝候補に名乗り出た。

 全米オープンの前哨戦で初タイトルを手にしたムグルサは試合後、「北米シリーズでは良い結果を残せていなかった」とすると、「今年になってやっと改善することができた」と喜んだ。

 一方、世界ランキング1位になるチャンスを逃したのは今季3度目となったハレプは、「見えないプレッシャーがあるのかもしれない」とした上で、「もしかしたら単に自分のプレーが悪かったのかも」とコメント。

 コーチを務めるダレン・ケーヒル(Darren Cahill)氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、エレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に屈した全仏オープンテニス(French Open 2017)決勝での敗戦からハレプが脱け出せずにいるとして、それを乗り越えるにはまだ時間がかかるだろうとの見解を示している。

 惨敗を喫した直後、詰めかけた観客に謝ったハレプは、応援に感謝の気持ちを伝えたうえで「自分のプレーが悪かったとしても、ムグルサも非常に良いプレーをしていた」、「決勝の舞台で1-6、0-6で負けるのは本当に恥ずかしい。圧倒され、ポイントをコントロールできなくなったことで、自信も失ってしまった」と話した。

 今週発表の最新世界ランキングでは、準決勝でムグルサに敗れたカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が、世界1位の座を死守することが確定。プリスコバと5ポイント差の2位につけるハレプは、王座奪取へ向け「(王座は)まだそこにあるし、チャンスはある。いつか自分もなれると思う」と口にした。(c)AFP/Jim SLATER