【8月15日 AFP】カルロス・テベス(Carlos Tevez)やフッキ(Hulk)、アレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)らへの大盤振る舞いが目立つ中国スーパーリーグ(1部)で今、手ごろな値段で獲得されたイスラエル代表FWエラン・ゼハビ(Eran Zahavi)が得点ランキングで首位に立ち、大物選手を黙らせている。

 今季リーグ戦22試合の出場で23ゴールを記録しているゼハビだが、所属する広州富力(Guangzhou R&F)が不安定な戦いぶりで6位に甘んじていることも相まって、その輝きはいっそう目立っている。

 また、昨年6月にマッカビ・テルアビブFC(Maccabi Tel-Aviv)から加入した時の移籍金は720万ユーロ(約9億3000万円)と比較的安価であり、フォワードだけでなく、攻撃的MFとしてもプレーできるゼハビとの契約は、広州富力にとってこの上ないものとなった。

 ゼハビによる今シーズンのゴール数は、16ゴールで得点ランク2位につける広州恒大(Guangzhou Evergrande)のブラジル代表FWリカルド・グラール(Ricardo Goulart)に大差をつけているだけでなく、他の多くの大物ストライカーをも引き離している。

 先月に誕生日を迎えるも、「私は30歳だが、25歳くらいに感じる」と口にするなどキャリア最高の調子を誇っているゼハビは、中国のサッカーアプリ「Dongqiudi」で「中国では新たな挑戦をしている。ここのリーグは成長段階だが、中国サッカーが国内だけでなく世界規模で発展する手助けをしたいと思っている」と語った。

 その得点能力に加え、広州恒大とのダービーにおける勝負強さでファンの心をつかんだゼハビはまた、「チームとファンのために、広州恒大相手にゴールを挙げるのが大好きなんだ。ダービーはシーズンで最も重要な一戦だし、上位や強豪チームとの試合で得点するのは最高さ」と話した。(c)AFP/Peter STEBBINGS