【8月15日 AFP】食品安全法が改正されたスイスで来週、昆虫を原料とする食品が初めて店頭に並ぶことになった。スーパーマーケットチェーンが14日、明らかにした。

 スイス第2のスーパーマーケットチェーン「コープ(Coop)」は、たんぱく質が豊富なゴミムシダマシの幼虫を材料に使ったハンバーガーとミートボールの販売を開始すると発表した。

 声明によると、スイスのスタートアップ「エッセント(Essento)」が製造するこれらの商品は、ジュネーブ(Geneva)やベルン(Bern)、チューリヒ(Zurich)などの一部店舗で8月21日から購入できるという。

 スイス食品安全当局の報道官がAFPに語ったところによると、欧州で昆虫を原料とする人間向けの食品の販売が認可されたのはスイスが初めてだという。

 スイスの食品安全法は今年5月に改正され、コオロギやバッタ、甲虫であるゴミムシダマシの幼虫など3種類の虫を材料として使った食品の販売が可能となった。

 同国の法律は、長年、動物の餌として使用されていたこれらの虫について、人間の食用に適しているとみなすには、4世代にわたって厳しい管理の下で飼育されなければならないと定めている。(c)AFP