【8月15日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が、今年5月に飲酒または薬物を使用した上で車を運転したとして逮捕された際、麻薬性鎮痛薬のヒドロコドン(hydrocodone)を含む5種類の処方薬を摂取していたことが判明した。パームビーチ郡保安官事務所(Palm Beach County Sheriff Office)が14日、薬物中毒に関する報告書で明らかにしている。

 ウッズの尿検査ではバイコディン(Vicodin)という商品名で販売されているヒドロコドンのほかに、強力な鎮痛剤ヒドロモルフォン(hydromorphone)、筋弛緩(しかん)薬のアルプラゾラム(alprazolam、商品名:ザナックス〈Xanax〉)、睡眠導入薬のゾルピデム(zolpidem、商品名:アンビエン〈Ambien〉)、大麻樹脂のテトラヒドロカンナビノール(THC)という4種類の処方薬が検出された。

 41歳のウッズは今年5月29日の早朝、米フロリダ(Florida)州ジュピター(Jupiter)の自宅付近の路肩で、メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)の中で眠っていたところを警察に発見されて逮捕されていた。

 メジャー通算14勝を誇るウッズは、後日発表した声明の中で、当時の状態について処方薬を混合摂取したことによる副作用だったと説明。先日には危険運転での罪を認め、更生プログラムに入れば有罪は免れることになっている。

 腰の痛みや炎症を抑えるために行っていた投薬治療に対処するプログラムを今年6月に終えているウッズは、逮捕された際に自分がどこにいるか話すことができなかったほか、飲酒検査の歩行テストでもふらついていた。警察官に対しては、今年4月に受けた腰の手術の痛みを抑えるため、バイコディンとザナックスを服用していたことを明かしていた。

 PGAツアーで通算79勝を記録しているウッズは、4回目の腰の手術以降プレーから遠ざかっており、メジャータイトル獲得もロッコ・メディエイト(Rocco Mediate)との19ホールに及ぶプレーオフを制した2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)が最後となっている。(c)AFP