【8月15日 AFP】内戦で荒廃したシリア北部アレッポ(Aleppo)県の動物園に置き去りにされていた動物13匹が12日、一時的に保護されていたトルコから空路でヨルダンに移送された。動物愛護団体が14日、明らかにした。到着から数時間後、その中の雌ライオン1頭が健康な赤ちゃんを出産したという。

 動物愛護団体「フォー・ポーズ(Four Paws)」は先月、アレッポ県のマジック・ワールド(Magic World)動物園から13匹の動物を救出し、トルコ北部の動物保護センターに移送していた。声明によると、13匹は12日、ヨルダンの首都アンマン(Amman)郊外の動物保護区域に空路で移送された。

 到着してからすぐに、妊娠していた雌のライオンが赤ちゃんを出産。このような状況にもかかわらず、母子ともに健康状態は良好だという。

 トルコで行った超音波診断では、雌ライオンのおなかに胎児2匹を確認しており、さらなる誕生が期待されている。(c)AFP