【8月14日 AFP】花嫁なのにすっぴんで、祖母の木綿のサリーを着用し、宝飾品は一切つけていない――バングラデシュで、一人の女性がソーシャルメディアで公開した自分の結婚写真が大きな議論を呼んでいる。

 写真をフェイスブック(Facebook)に投稿したのは、貧困層に医療支援を提供する慈善団体を運営するタスニム・ジャラ(Tasnim Jara)さん。新婦は全身を豪華に飾り立てて結婚式に臨まなければならないというバングラデシュの考え方に立ち向かいたかったという。

 バングラデシュは貧困国にもかかわらず、多くの家庭が結婚式に多額の資金をつぎ込むことで知られ、何年にもわたり借金を抱えるケースもある。ジャラさんがフェイスブックに「私たちはこの考え方を変えなければならないと思う」と投稿すると、数日のうちに9万1000人が「いいね」を付け、記事は約2万4000回も共有された。

「一人の女性が新婦と認められるため、また自分に自信を持つために、美白化粧水や金のネックレス、高価なサリーは必要ない」とジャラさん。

 投稿したメッセージの中でジャラさんは、華やかに着飾らないという決断をめぐっては多くの反対に直面し、結婚式で自分と一緒に写真に映ることを拒否した親族もいたと明かし、次のように述べている。

「厚化粧に重たいドレス、気がめいるほど山盛りの宝飾品――私たちの社会における唯一の花嫁のイメージに悩まされた」「だまされないで、こういう豪華な花嫁のイメージは、経済的な裕福さを意味するわけでも、家庭内での女性の力を象徴しているわけでもない」

 この投稿は、国民の大半がイスラム教徒のバングラデシュで議論を巻き起こしている。豪華な結婚式をしたいという人を「批判する権利はない」とジャラさんを非難する声もある一方、1400件も集まったフェイスブックへのコメントの大半はジャラさんの選択を支持する内容で、「素晴らしい一歩だ」「私もあの文化は嫌い」と書いた人もいた。(c)AFP