【8月16日 CNS】中国のシェア自転車ofoが9日発表したところによると、ソフトバンク コマース&サービス(SoftBank C&S、ソフトバンクC&S)と提携することについて基本同意に達し、正式に日本に進出する。ofoによる海外展開は、シンガポールやイギリス、タイなどに続いて日本が7か国目になる。

 ソフトバンクC&Sはビジネスパートナーとして、ofoが日本国内での大規模な展開を行うために協力する。初期計画として、ofoは今年9月以降、東京と大阪の2都市でシェア自転車を投入し、運行と市場評価を行ってから、ソフトバンクC&Sの全面的なバックアップを受けて他の都市に展開していく。

 ofoアジア太平洋地域の責任者、曹梟(Lawrence Cao)氏は「日本進出はofoにとっては重要なことだ。自転車文化が根付いている日本で、ofoはより便利でコストメリットのあるサービスを日本の皆様に提供していきたい」と述べた。

 また、ソフトバンクC&Sについては、「技術革新と市場トレンドを捉えてきた実績が印象的だ。今回、ofoとソフトバンクC&Sとの協業によって素晴らしいシナジーを創出し、日本のユーザーニーズを満たすサービスを実現させ、ofoのビジネスの成長と進化を切り開くことを確信している」と続けた。

 ソフトバンクC&Sの倉光哲男(Tetsuo Kuramitsu)取締役は、「日本各地に優れた利便性と環境への貢献を生み出すことができる交通手段であるofoと協業で展開できることを、うれしく思っている。ソフトバンクC&Sの主要ビジネス領域を活用し、ofoのシェア自転車を拡大することが、日本におけるパーソナルモビリティの新たな提案になると確信している」と述べた。

 ofoによると、同社はこれまでに世界に計800万台以上の自転車を投入し、毎日の利用数は2500万件以上。世界7か国170以上の都市の1億人を超えるユーザーのために、便利で効率的、かつクリーンな交通サービスを30億回以上提供している。(c)CNS/JCM/AFPBB News