【8月13日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州ゴラクプル(Gorakhpur)の公立病院で入院中の子どもたちが相次いで酸素不足により死亡したとされる問題で、過去6日間に死亡した子どもは少なくとも64人に上ることが分かった。

 地元の警察当局者は13日、前日12日に新たに11人の子どもが死亡したと明らかにしたが、子どもたちの死因は酸素不足ではないと再度、強調した。

 インドのメディアは、小児科病棟での酸素不足が原因で10日と11日に子ども30人が死亡したと伝えており、吸入用酸素の代金が支払われていなかったために、業者が酸素供給を停止したとの報道もある。

 地元当局や医師らは公立病院において酸素供給が数時間、停止したことがあったのは認めたが、この間に死亡した子どもはおらず、子どもたちの死因は脳炎など疾患によるもので、酸素不足によるものではないと主張している。

 死亡した子どもたちの家族は、子どもたちが突然、酸素が欠乏して苦しみだし、パニックと混乱が起きたと反論している。ある父親は地元紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)の取材に「病院に着くと小型のエアポンプを渡され、ずっと押し続けるようにと言われた。3時間半ずっと言われたとおりにした。翌日、息子は死んだと告げられた」と語っている。(c)AFP/Bhuvan BAGGA