【8月13日 AFP】北朝鮮のミサイルの脅威にさらされている米領グアム(Guam)島で13日、カトリック教徒らが平和への祈りをささげた。島の大司教は、米国と北朝鮮の舌戦がエスカレートする中、「慎重さ」を求めた。

 カトリック教徒が大半を占めるグアムは「相違の解決と、慎重な言動」のために祈ると、マイケル・バイネス(Michael Byrnes)大司教は述べた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、(北朝鮮への)強硬発言を控えるようにと国際社会から相次いで上がっている声に同調した形だ。

 政庁所在地のハガニャ(Hagatna)で昼食時間に行われた「平和への祈り」には約100人が参加した。しかし多くの人は、グアムが米国と北朝鮮の対立の中心地になっていても恐れていないという。

「それほど恐れてはいない。なぜなら、もしそれが私たちが死ぬ時であるならば、それが私たちが死ぬ時だからだ」と、元教師のシタ・マンジャラス(Sita Manjaras)さんは語った。

 マイク・クリソストモ(Mike Crisostomo)神父によれば、今回のような脅威に対する人々の答えは信仰と祈りだ。「これは他の国々に、グアムは小さいかもしれないが、私たちの信仰心は大きいことを示すことになる」とクリソストモ神父は語った。

 また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長のために祈っていると話した82歳の女性は、「神が彼の心に触れてくれることを祈っている」と語った。(c)AFP