【8月14日 AFP】17-18フランス・リーグ1は13日、第2節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は3-0でギャンガン(En Avant de Guingamp)に快勝。新天地デビュー戦で早くもゴールを決めて結果を残したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は「今までにないくらい生きている実感がある」と述べた。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)から2億2200万ユーロ(約288億円)で加入した25歳のネイマールは、2日前に移籍証明書が届いたばかりだったが、ウナイ・エメリ(Unai Emery)監督から先発に指名された。

 上下黄色のPSGのセカンドユニホームに身を包んだネイマールは、違和感なくチームに溶け込み、後半序盤にはオウンゴールによる先制点に絡むと、チーム2点目の場面では、相手DFラインの裏を突く絶妙なパスでエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)のゴールをアシストし、迎えた後半37分には自らのゴールで快勝劇を締めくくった。PSGはこれで開幕連勝スタートとなった。

 ネイマールは試合後、「バルサを出ていくのは死ぬのも同然だと、たくさんの人が考えているみたいだけど、それ違う。その逆だ。僕はかつてなく生きている。プレーするのがすごく楽しいし、サッカーはどこへ行っても変わらない。国や町、チームが変わっても、サッカーは一緒だ」とコメントした。

 この数週間で中国やポルトガル、そして南仏コートダジュール(French Riviera)などを飛び回り、さらにメディアやファン向けに派手な入団セレモニーが開催されるなど、サッカーに集中するのが難しい中、ネイマールは90分フル出場を果たした。

 Pアミアン(Amiens SC)に2-0で勝利した開幕戦からハビエル・パストレ(Javier Pastore)に代わって起用されたネイマールは、カヴァーニ、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)とともに合計3億5000万ユーロ(約450億円)の南米トリオを前線で形成した。

 チームでは、イタリア国籍を持つブラジル出身のティアゴ・モッタ(Thiago Motta)を除いても、ネイマールらブラジル出身選手4人が先発を占めた。

 パリ(Paris)から西へ約500キロメートル離れた、人口わずか7000人ののどかな町ギャンガン(Guingamp)は、今回の舞台としては少し手狭だったかもしれないが、会場のスタッド・ドゥ・ルドゥル(Stade du Roudourou)には満員の1万8000人が詰めかけた。PSGによれば、試合は180以上の国で生放送され、この移籍に世界中が注目していることが改めて証明された。

 カタールの資金力を背景にするPSGは、ネイマールの加入を契機に、ここ数シーズン手が届かなかった欧州の頂点に立つことをもくろんでいる。(c)AFP/Andy SCOTT