【8月13日 AFP】(更新)テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)は12日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、7-6でオランダのロビン・ハーセ(Robin Haase)を下し、決勝に進出した。

 36歳のフェデラーは、強烈なサーブと巧みなバックハンドを使い、正確なプレーでハーセを下した。9本のサービスエースを決め、自身のサービスゲームではわずかに9ポイントしか失わなかったフェデラーは、要所でギアを1段上げるテニスでわずか1時間15分で決着をつけ、連勝をこの5年では最長となる16に伸ばした。

 フェデラーは、「決勝へ戻れてすごくうれしい。最近はあまり練習をしていなかったから、正直に言ってちょっと驚いている」とコメントした。

 今季のフェデラーは普段よりも休みを多く取り、4月から6月中旬までのクレーコートシーズンは全休した。

「休暇から戻ってフィットネスを上げ、感触を確かめてから、自分にこう言ったんだ。『まあ、練習は去年たくさんやったから、試合をしよう』とね。今回は大きなボーナスのようなものだから、明日の決勝もこれまでのように気楽にプレーできたらと思う」

 今季6勝目を目指すフェデラーは、決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。ズベレフは6-4、7-5でカナダの新鋭デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)を下し、そのシンデレラストーリーに終止符を打った。

 これまでツアー通算で3試合しか勝てていなかったシャポバロフだが、全仏オープンテニス(French Open)を10度制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下すなど、その通算勝利数を7に伸ばしてモントリオール(Montreal)の地を後にした。

 ズベレフは第1セットのゲームカウント4-4で迎えた第9ゲームでシャポバロフからブレークを奪い、地元の歓声を沈めた。

 重要な局面で好プレーが出たズベレフはエース2本を決めると、ファーストサーブでのポイント率は81パーセントを記録。シャポバロフから三つのブレークを奪った。

 一方のシャポバロフはエース3本を奪うも、ダブルフォールトは6本を数え、ファーストサーブのポイント率は64パーセントとなった。(c)AFP