【8月13日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは12日、第1節の試合が行われ、王者チェルシー(Chelsea)は本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でバーンリーFC(Burnley FC)に2-3で敗れ、リーグ史に残る開幕戦での番狂わせが起きた。

 チェルシーはキャプテンのギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)とセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が退場となると、バーンリーは数的優位を生かしてサム・ボークス(Sam Vokes)の2得点、スティーヴン・ウォード(Stephen Ward)のゴールで3点を奪い、王者はアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)とダビド・ルイス(David Luiz)の得点で追いすがるも届かなかった。

 昨季の開幕戦でも王者のレスター・シティ(Leicester City)がハル・シティ(Hull City)に1-2で敗れたが、レスターのリーグ制覇は奇跡的な出来事だったため、今回のチェルシーの敗戦は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がアストン・ビラ(Aston Villa)に1-3で敗れた1995年以降の開幕戦では最大の衝撃となった。

 バーンリーに1971年以来となる黒星を喫したチェルシーは、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督がチームの補強に不満を訴える中、チームのムードにさらなる暗雲が垂れ込めた。

 けがのエデン・アザール(Eden Hazard)、構想外となっているジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)を欠いたコンテ監督は、移籍金8000万ユーロ(約103億円)で獲得したモラタをベンチスタートさせた。

 チェルシーは下部組織出身のジェレミー・ボガ(Jeremie Boga)がトップチームデビューを飾ったが、前半14分にスティーブン・ドフュール(Steven Defour)に対する危険なプレーでケイヒルが退場した影響により、ボガは早々にベンチに下げられている。

 前半24分にマシュー・ロートン(Matthew Lowton)のクロスにボークスがボレーで合わせて先制したバーンリーは、同39分にはジャック・コーク(Jack Cork)の浮き玉のパスに抜け出したウォードが左足を振り抜いて加点すると、ハーフタイム直前にはドフュールのクロスにまたもボークスが頭で合わせて3点を奪った。

 チェルシーは後半途中から出場したモラタとルイスのゴールで1点差に迫ったが、銅36分にはセスクがこの日2度目の警告を受けて退場となり、バーンリーに金星を提供する結果となった。

 12日時点では、クリスタルパレス(Crystal Palace)に3-0で勝利した昇格組のハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)が首位に立っている。(c)AFP/Tom WILLIAMS