【8月13日 AFP】ネパール当局は12日、モンスーンによる大雨による洪水と土砂崩れが国内各地で発生し、11日からの2日間に少なくとも25人が死亡したと述べた。

 ネパール内務省によると、11日朝から同国東部の数十地域と西部の一部地域で大雨が降り、インドと国境を接する人口が密集した低地で洪水が発生。また東部の遠隔地域の山地で大雨による土砂崩れが発生したという。

 内務省報道官はAFPに、「われわれは現在も詳しい被害状況の情報収集に当たっている。これまでの報告によると25人以上が死亡したとみられる」と語った。首相府も11日からの死者が20数人に達したと発表している。

 東部地域の警察によると同地域では13人が死亡し、少なくとも4人が行方不明となっている。大雨で電話線と送電線にも影響が出ているため、遠隔地の被害状況の確認が困難になっているという。

 ジャナルダン・シャルマ(Janardan Sharma)内相は記者会見で、南部の平地では大雨により道路が不通になり、西部のバンケ(Banke)郡では幹線道路の橋3本が崩壊したと明らかにした。

 ネパール政府の統計によると、今回の被害を合わせると今年のモンスーン被害による死者は90人を超えた。ネパールの雨期は通常6月末から8月末まで続き、昨年の雨期には100人近くの死者が出た。(c)AFP