【8月12日 AFP】インド当局は12日、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の公立病院で入院中の子ども多数が死亡したことについて、初期調査の結果、過去5日では少なくとも60人の子どもが死亡したと発表した。だが子どもたちが酸素不足が原因で死亡したとの報道については否定した。

 死亡したのは、同州ゴラクプル(Gorakhpur)にあるババ・ラガフ・ダス病院(Baba Raghav Das Hospital)に入院していた子どもたちで、同州政府が発表した声明によれば、60人は全員、同病院の小児病棟で7日からの5日間に死亡したという。

 インドのメディアは、10日から11日にかけ、子どもたちが入院していた病棟への酸素の供給が停止し30人以上の子どもたちが死亡したと報じた。

 複数の地元メディアの報道では、患者が吸入する酸素の代金として病院が数百万ルピー(数百万円)の支払いを滞納していたことから、業者が酸素供給を停止し、子供たちの死につながったとされている。しかし市当局は、病院には十分な酸素ボンベが備わっていたとして、報道を否定した。(c)AFP