【8月12日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)は11日、男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク143位のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)が2-6、6-3、6-4でフランスのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino)に競り勝ち、4強入りを果たした。

 男子ツアーに参戦している実力者が、ワイルドカード(主催者推薦)で今大会に出場している18歳のシャポバロフの餌食になったのは、今週に入ってからマナリノで4人目となった。

 シャポバロフは2回戦で元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)王者のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を破ると、前日の3回戦では通算10度の全仏オープンテニス(French Open)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破し、8強入りを果たした。

 この日は第1セットを落としてしまったシャポバロフだったが、第2セットに入ると調子を上げ、雨による中断を挟んで4-2とリードしたあと、第9ゲームで同セットをものにした。

 シンデレラストーリーの続きを演じたシャポバロフは、「雨で12分間中断したあとのプレーやサーブは難しい。あそこが大きなターニングポイントになると分かっていた」とすると、「ブレークに成功したら少し自信が持てた。そこから再びショットに自信がついてきた」とコメントした。

 一方、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は7-5、6-4で南アフリカのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)を下し、シャポバロフとの準決勝に駒を進めた。

 20歳のズベレフが史上最年少で世界ランクのトップ20入りを果たしているのに対し、シャポバロフは1990年以降のマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)レベルでは史上最年少で4強入りを成し遂げた。(c)AFP