【8月12日 AFP】女子テニス、元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が11日、米シンシナティ(Cincinnati)で開催されるウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)の欠場を表明した。また、男子の前回覇者で世界6位のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)も全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)の重要な前哨戦と位置付けられる同大会を回避することになった。

 芸能サイトTMZ Sportsでは、アザレンカが生後8か月の息子レオ(Leo)くんをめぐり、子どもの父親で先月破局したビリー・マッキーグ(Billy McKeague)氏との親権争いを繰り広げていることを理由に、同選手が今年の全米オープンも出場しない見通しと伝えられた。

 同サイトの記事によると、マッキーグ氏が親権を訴えたロサンゼルス(Los Angeles)の裁判所は、この問題が解決するとみられる10月まで子どもがカリフォルニア(California)州から離れることを認めないとしており、シンシナティや今月28日にニューヨーク(New York)で開幕する全米オープンで母親と一緒にいることは不可能になるとされている。

 28歳のアザレンカは個人的な理由で大会を欠場するとして、「家庭の事情でウェスタン&サザンオープンを棄権せざるを得なくなり残念です」とすると、「これからも、シンシナティに戻って素晴らしいファンの前でプレーすることを楽しみにしています」と語った。

 一方、2014年の全米オープンを制したチリッチは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に決勝で敗れた今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)以来、内転筋を痛めており、「トップレベルで戦い、大会連覇を果たす100パーセントの状態にはまだない」としてシンシナティ大会の欠場を表明した。(c)AFP