【8月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、南米ベネズエラの政治的・経済的危機が「非常に危険な混乱状態」にまで深刻化していることを受けて、同国に対する軍事的選択肢を検討していると述べた。

 トランプ大統領は2週間の休暇を過ごしている米ニュージャージー(New Jersey)州のゴルフリゾートで記者会見を行い、「わが国にはベネズエラに対する数多くの選択肢がある。必要なら軍事的選択肢を取ることもあり得る」「わが国は非常に遠く離れた世界中の地域に軍を配備している。ベネズエラは非常に遠い場所ではなく、同国の国民は苦しみ、死にかけている」と述べた。

 トランプ政権はこの2日前に当たる9日、先週ベネズエラで設置された制憲議会の議員を対象に新たな制裁を科した。米政府は制憲議会について、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の「独裁」を強化するためのものとの見方を示している。(c)AFP