【8月11日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)は10日、男子シングルス3回戦が行われ、カナダの新鋭デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)が3-6、6-4、7-6(7-4)で大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破し、準々決勝に進出した。

 今大会の出場にはワイルドカード(主催者推薦)が必要だった18歳のシャポバロフは、フルセットの末にナダルから逆転勝利を収め、またも大物食いを成し遂げた。

 一方のナダルは、仮にシャポバロフ戦に勝利を収め、11日の準々決勝でもアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)に勝っていれば世界ランク1位に返り咲くはずだった。

 ショットを打つたびに受けていた母国ファンからの大声援が励みにし、今年の全仏オープンテニス(French Open 2017)覇者に大番狂わせを演じたシャポバロフは、今季のツアーではわずか3試合に勝利したのみで今大会に突入。

 1回戦でブラジルのロジェリオ・ドゥトラ・シウバ(Rogerio Dutra Silva)に4-6、7-6(10-8)、6-4で勝利を収めて一気に勢いに乗ると、2回戦では元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)王者のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を6-3、7-6(7-4)のストレートで破り、ナダルとの大一番にたどり着いた。

 第3セットの最後の8ポイント中7ポイントを奪ったシャポバロフは、フォアハンドのウイナーをダウンザラインにたたき込んで勝負を締めくくると、背中から倒れ込んで手で顔を覆いながら勝利を喜んだ。

 ファーストサーブでのポイント獲得率が67パーセントだったシャポバロフは、ナダルもお手上げとなったセカンドサーブ1本を含めて合計9本のサービスエースを記録する一方で、7本のダブルフォールトも犯した。

 センターコートで行われた2時間45分の試合で、ナダルはファーストサーブでのポイント獲得率が77パーセントだったものの、サービスエースは2本にとどまり、ダブルフォールトも6本を記録した。(c)AFP